21歳⑰
TITLE: 交通事故には気をつけて
CATEGORY: 日常生活
DATE: 10/31/2011 21:50:49
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あのさぁ、すごい光景観たんだわ。
ま、錯覚なんだけど。
あの、バイクがね、居たわけね、走ってて。
あのぅ、ピロピロ光る、音楽ドスドス流して走る奴。スクータ? でかいの。
後ろを、ケーサツのパトカーが追いかけてて、
あっ、捕まえるのかな? やっぱな、ピロピロはいかんよな、こう、世界のために、迷惑よな。音楽もな、ボスボスしとったらな、
って思ってて、
したら、
踏切、があって。
止まったわけよ。
バイクも、パトカーも。
あぁ、これはもう狩るわ、容赦なくパトカーがバイクを狩るんやろな、って思いながら見てたんよ。
したらさ、
パトカーから、人が降りた。
まぁ、そらな、警官乗っとるわな、
と思ったら、
女の人が、ふつーの服着てる、スカートの、女の人が、パトカーから降りて、
手になんかの缶。コーヒーかジュースかわからんけど、
それを、踏切のそばに置いた、女の人は、
まるで、お供え物みたいな感じで、
警察もなんか粋っていうか、それ変やけど、警察ってそういうこと手伝うんや、と思って、
てゆーか最近ここで、死んだんや誰か、と思って、
あぁ、すげーとこ見てしもうた、これは、ドラマか? ここにいてええんやろうか、ってか、粋なことすんなぁ警察も、って思ってたら、
全部見間違いで、
女の人は、べつにパトカーから降りたわけではなく、
ただ、パトカーと重なってただけで、遠くから判然とせんかっただけで、
ケーサツは別に、女の人もバイクも無視で、そのまま、青んなったら、パァーッと行ってしまって。バイクも行っちゃったよ、捕まりもせず。
なんかなぁ、なんかなぁ、冷静に考えたらまぁ、そうなんやけど、
お供えもんをする瞬間ってもの見た衝撃と、
それを手伝う警察を見たって衝撃と、
その行為のために、捕まえるべき、敵も見逃す、ケーサツっていう、なんか妄想?
が出来てしまっていたから、
やっぱり僕はすごいもんを見た気がする。
妄想やのになぁ、ただの見間違いやのに。
ただの見間違いで、人一人が死んだんや、っとしみじみしたのは、
後にも先にも今日が初めてです。
〜〜〜〜
ポイントはやっぱり文体なんですよ。
20歳のときに比べて、文章が変わっているのがわかる記事ですね。
読んでる物の影響がめちゃダイレクトですが。
川上未映子が一番顕著だけど、語順を入れ替えるのは、平田オリザの現代口語演劇に関するエッセイ群を読んでいたからかも。
または、それに加え、課題などで、戯曲を書いていたからか。
戯曲というのは演劇の台本で、台本ということは当然セリフが中心、セリフは地の文と違って、語順がフレキシブルだし、擬音とか、間投詞とかが多く助長であることが多い(もちろん例外あり)
そういうもろもろか。